お金???
お金で思い出した事がある。
この世の中には「安くて良いモノ」はほぼほぼ存在しない事である。
自分の価値観の中で「安くて良いモノ」はあるだろう。
ほぼほぼ存在しないと書いたのには、私には1つ安くて良いモノが有るからである。
それは「日本人」である。
海外で働くと良く分かる。
長期出張レベルでは無く、現地にとにかく長く、可能であれば赴任する事によって分かると思う。
そもそも世の中には3つのモノが大半だと思っている。
①安くて悪いモノ
所謂、安かろう悪かろうである。
②高くて良いモノ
これまた一般的である。
やはり良いモノは高いのである。
売る側もそこに優位性(付加価値)を付けて売って来るので当たり前である。
③高くて悪いモノ
間違っても買ってはいけないモノであるが、これが意外と多い。
書きたくは無いが、人に多い気がする。
幸いにして私は①に該当する。
良かった・・・
海外に出るとこれが良く分かる。
それと同時に報酬額によって人が動く事も良く目にする。
少しでも自分を高く売ろうとするのは当たり前だと思う。
そのために人は色々な事を学ぶのだから。
しかしこと日本人に関しては、何となくお金の話は憚られる感じが強い。
会社に大きく貢献しても、インセンティブ等があまりメジャーではないために見返りが少ない。
見返りばかりでは違った弊害が出ると思うが、異常に少なく感じてしまう。
良くやったで終わってしまうのが日本の会社である。
世界に目を向ければ日本人の緻密さは異常である。
ほんの僅かな事にも手を抜かない。
プライドを持って仕事をしているのが伝わって来るが、それが報酬に結びつかない。
そのため、結果として世界相場か見れば安くて良いモノになってしまう。
会社トップとしては可能な限り安くこき使った方が利益が上がり良い事ばかりである。
しかしそれがモチベーションを下げる場合が多く、人材流出にも拍車が掛かる。
日本人は会社に帰属するため、なかなか人材流出にまで行き付く事が無く、トップはそれに胡坐をかき易くなる。
ワールドワイドに見た報酬。
そろそろ日本もここに気が付くべきだと思う。
特に人材不足と言われる昨今である。
安く人を集める事も可能であろうが、実態は上記の①か③に行き付くであろう。
特にメーカー系のモノ作りの会社で②の発想は出づらいか。
自分たちの売り物が世界で戦うために安くて良い物を目指すのは良いが、それを人に強いるのは本末転倒である。
それでも「Made in JAPAN」は②に行き付きやすい。
以前ほど日本ブランドに優位性が無くなっているのも事実であろう。
分かりやすい所では電気屋さん等である。
日本ブランド以外も多く見かけるようになった。
それだけ日本ブランドの電気関係の物はキツイ状況なのであろう。
日本を代表する大企業が台湾系に買収されるなど典型的な1例だろう。
安く良いモノを目指すのも良いが、そればかりがワールドワイドで戦かう手段ではないと思う。
きっちりとしたコンセプトを再度考えるところに来ているのだろう。
あらためて日本ブランドだけではなく、日本人ブランドの確立も必要な気がする。