会社のルールブックとしてのトップ
昨日の質問である「売り上げを伸ばすのは正しか、間違っているか?」。
各自で考えて頂ければそれで良いと思っている。
会社で嘘でも経営者側に立つと不思議と感覚が変わる。
意図しようとしまいとである。
その中で気を使った1つが会社のルール。
面白いのは会社のルールを作っている内に万能な力を手に入れた気になるトップがいる事である。
確かに業界の重鎮と言われる会社トップの方もおられ、その影響力たるやであるが。
実質その力の及ぶところは社内のみである。
自分が所属する会社内でだけ社長なのである。
近所の八百屋で「俺は社長だから安くしろ」と主張する方を見た事が無い通りである。
しかし、業務中に社外の話になった時に思わずなのであろうが影響を及ぼそうとする方が出る時が有る。
海外赴任中で困った事。
法律で禁止されている事項を実施するように社長からの指示であった。
当然、現地で戦う私の身からすれば「法律違反で実施できません」と回答する事になる。
それに対する社長の反応。
「何で?」
まいった・・・
そもそもこの何ではどちらなのか?
何でそんな法律が有るの?なのか、私の命令が聞けないのか?なのか判別に困る。
どっちの問いでも困るのだが・・・
法律は法律であり、それに則って商売をする事で会社は成り立っている。
そもそも私生活ですら意識しようとしまいとそうであろう。
社長からの問いがどちらであるにせよ、この命令が実施されることは法律の改正を待たねば無いのだが。
いくら社長であって、社内の様々なルールを操る立場にあっても、上位の法律に口を出し変更する事は直ぐには出来無いのである。
自分が決めたマイルールが会社のルールにそぐわないからと無視していれば、何時かはその社員が会社の中の立場等々で罰せられてしまう。
必ず上位のルールに従わねばならないのである。
会社に所属する以上、社長の作ったルールは守らねばならなくなってしまう。
上位法律や公序良俗に反するようなものは別となるが。
ある意味「社長の帝国」なのである。
だからと言って横暴なルールを作ったりはしないと思うが・・・
それでも何かと運用側に有利に作られやすい気がしてならない。
特に昨今では見直しが入っていたり、許可する会社も増えているようであるが「副業禁止」である。
最近では「兼業」などと言う言葉も生まれている位である。
個人的には情報漏洩よりもさらに大きなメリット有るような気がする。
副業でコンビニのアルバイトでは意味が無いのだが。
ネット販売で何でも良いから売って利益を出してみる。
これで意外と会社経営の感覚がつかめると思っている。
そうなると真っ当な社長が作ったルールや社訓の本当に言わんとする事が見える時が有る。
それでも理解不能なルールが有る時も有るのだが・・・
単に適用される下っ端から、それを運用する側に回る意味。
嘘でも何でも実質会社のトップをしてみると見える事がある。
人は1段階段を上ってしまうと降りられなくなる。
上を知ってしまうと元の位置が物足りなくなる。
これが人が伸びるという部分でもあると思う。
是非とも副業の解禁はして頂きたいと思ってしまう。
私が貧乏なだけか・・・