そもそも会社トップとは何よと思う
昨日は本当に寒かった。
私の感覚では雪が降るかと思った・・・
さて、「社長」「社長」とはよく聞く言葉である。
某飲み屋街ではない。
私ですら社長である・・・
そこら辺の道端ではとんでも無く軽く感じる社長。
お店の中では多少なりと重みを増す社長と言う言葉。
会社の中ではとてつもない重みを持つのかもしれない。
と書きつつも、私の中では1つの役割としか思っていない。
会社と言う組織の中での最終決定者。
そこにはどれだけお金をつぎ込むか等々の部分もあるのだが。
ある意味、金庫から幾らお金を出すのかの役割もある。
しかし、「社長」として、最も大きな役割は会社のルールブックで有る事だと思う。
ここのルールが一貫していないと下っ端は地獄を見る。
さんざんわざとかと思うほどの地獄を見てきたのだが。
中小企業の我らは社長が大口取引先に同行する事が良くある。
その様な中で、有る大口御取引先からの値引き交渉が有り、なかなか上手く纏められずにいた私。
取締役営業部長にもお出まし願ったが、あと数円で妥結が見られず社長の登場をお願いした。
打ち合わせが始まり、サクッとお客様の要望にOK判断を出す社長。
内弁慶か・・・
早速会社に戻り見積りを作成し取締役営業部長から社長へと価格のご確認を頂いた。
その時の社長のお言葉。
「誰が値引きを呑んだんだ~!」
あの打ち合わせ場所には取締役営業部長もいた。
取締役営業部長と私は、あの打ち合わせ場所でいきなり相手の要求に満額回答する社長を目撃し、その回答をこの耳で聞いていた。
ここからが地獄であった。
社長のあの場での回答をこう受け取ったと取締役営業部長共々説得。
客先も同様に受け取ている事は確実で、今更そのテーブルをひっくり返せない事も社長に説明。
取締役営業部長と私の社長の説得は丸1日を要した。
無駄な時間であるが、ルールブックに違うと言われて取り付く島もない。
ころころと身内のルールが変わるとこのような事が起こり、無駄な労力が消費されるのも中小企業の特徴か。
海外赴任時代にはこの一貫性には気を付けた。
涙を流しながら自分で決めたルールを通した事も有る。
100%全員が納得するルールも無いのかもしれないが、問題無く運用しやすいルール作りも一段と難しい。
運用しやすさだけに重きを置けば朝令暮改になってしまう可能性も否定できない。
そうすればルールの周知徹底も難しくなり、組織として緩んでしまう。
そしてこのルールブックの恐ろしさと言うか何というか・・・
私はい海外赴任まで一貫して営業畑であった。
そのため、社内の人に説明や説得に対し、営業的立場が話しやすい。
そこで思いついた質問。
この質問を営業以外の方に投げかける事が多い。
その質問は・・・
「売り上げを伸ばす事は正しいか、間違っているか?」
である。
私的にはこれが分かった時に心が随分と楽になった。
もっともこの事が私の中で腑に落ちたのは海外赴任してからなのだが・・・
だからこそ海外赴任によって会社より与えられた現地法人の実質トップ。
とにかく気を付ける事が一杯あった。
それだけにダメダメな現地法人トップであった事は誰しも認める所であったのだが・・・