当たり前であるが、人を育てる難しさ
また一段と寒くなってきた。
朝のTVニュースでこの秋一番の寒さと言われるたびに、余計に心も冷える・・・
人も気温も温かいのが好きなのだが・・・
さて、人を育てる。
当然の如く誰でもやっている事だと思う。
会社だけではなく、家族単位、それこそ趣味の世界でもだと思う。
しかし意図的に本当の意味で人を育てるとなると相当に難しい。
例え家族であれ、他人には違い無く、自分個人の影響力などはたかが知れているのだから。
確かに人生を変える影響が有る瞬間は有ろう。
それを意図的に出来るのであれば是非ともその教えを乞いたい。
今回は特に会社内に於いての人材育成に注目してみる。
昨今の日本の個人が重要視され様々な働き方等々が提唱されている。
それに伴い、色々なことが個人単位で気持ち良く動けるように企業側もルール変更を余儀なくされている。
それでも会社は組織であり、あらゆる方々と接触せねば仕事が成り立たなくなっている。
例え1で仕事をする自営業であろうと、社外の方々との接触は欠かせない。
私の身を置かせて頂いている製造業ではスペシャリストが非常に多い。
昨今言われているようなIT化が難しいと思われている分野もある。
IoTによるAI化が叫ばれる世の中でも人の育成は欠かせない。
職人の技術をAIの力を借りて後世に伝える様な技術も生まれていると聞く。
そうなると人の育成もAI任せかとなる訳でも無いと思っている。
技術的な部分はイケるのかも知れない。
職人と言われる方々がどの様に動き、誰とどのような会話をしているのかもビッグデータと言われる世の中では情報を収集し人に伝達可能になっていると聞く。
それでも大切なモノを伝えるのは人であると思っている。
人付き合いも含めた職人のテクニカルな部分はAIの方が確かなのかもしれない。
それでもまだまだその言葉一つ一つにある経験までは人対人のフェイスtoフェイスだと思っている。
だからこそ各企業はモノを売って来いとなった時に営業にはっぱをかけるのだと思っている。
会社内で先輩が新人について色々と相談に乗り、様々な事を教えていく様なことも行われているであろう。
一流商社では社員の独身寮が復活し、なかなかの評判だと報道されていた。
やはり人の温もりも同時に伝えるべきなのだと思っている。
諸先輩に限らず、会社のルールブックは社長である限り、社長の意に沿った人の育成が必要になるのは理解できる。
しかし、それはあくまでその社内での話である。
私は社長のルールがどうであれ、人を育てる以上は何処でも通用するような人材に育てたいと思っている。
特に今の世の中では何時までも一つの会社に居続けるとも思っていない。
海外赴任時代にとにかく気を付けていたことである。
従業員はいつかこの会社を去るであろうと。
そしてまた新しい会社に就職する者や、起業する者もいるかもしれない。
その時にまた新たな出会いが有り、色々な人と触れ合ってもらいたい。
その中で周りの人に驚いて貰えるような人材を目指した。
どこでそんな事を学んだのと誰かに聞かれた時に我らが会社の名前を言って頂けたら勝ちだと思った。
社内で通用する人材イコール業界で必要とされる人材でも良い。
それこそ商売問わずあの人は良いと評判になる位の目標を立てていた。
その為にはどうすれば良いのか。
正直なところ今でも手探りである。
だから敢えて違うと思う事にも手を伸ばし、試行錯誤を繰り返す日々である。